XC60、直4ターボのT5に、R-DESIGNを追加
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:小林 俊樹
ぶっちゃけ今のボルボは勝負時。麻雀で言うと、ノルかソルかの状態だ。なぜなら昨2011年、ボルボカーズジャパンは5年ぶりに年間1万台を突破! オオゲサに言うとバブル期以来の上昇気流であり、千載一遇のチャンス。よって率直に今のジャパンのマインドを読み解いちゃうと「いまの勢いをなんとしても絶やしたくない!」に尽きる。
というのもビジネスはしょせん波だ。なんだかんだある程度以上売れたらドンドン回るし、逆に一度波が落ちたら取り戻すのは困難。多少無理しても勢いをキープする必要がある。
となるとキーになってくるのが最新60シリーズ。09年初上陸のSUV、XC60を皮切りに、昨年セダンのS60、同社初のスポーツワゴンのV60と続けざまに登場。今や60シリーズだけで国内全販売の半分を占めるようになった。中でもV60やS60は質の高さはもちろん、最新ダウンサイジングモデルの燃費の良さや、価格設定の身軽さもあって十分売れてきた。
で、唯一テコ入れが完璧でないのが元祖XC60なのだ。というのもこのモデルはデザインは最新ボルボセクシー路線で悪くないし、走りも同様。ただし、値段的につらかった。ライバルのアウディQ5やBMW X3に比べるとお買い得だが、美味しいグレードはほぼ500万から600万円超レベルであり、この時期、いくら商品が良くとも二の足を踏むもの。そこで遂に本格テコ入れとなったのだ。
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